
こんにちは、キクです。
本記事は、僕が今日(2025年7月23日)の朝時点で気になった「最近のIT関連ニュース記事」について、ざっくり整理していきます。
本記事の内容
記事1:DM三井製糖、生成AI活用基盤に「Alli LLM App Market」を採用
DM三井製糖が全社的な生成AI活用のため、安全で柔軟なプラットフォーム「Alli LLM App Market」を採用した
導入の背景と課題
業務効率化を目指しつつ、導入・運用面でのハードルも考慮された
- 業務工数削減と生産性向上のため生成AIの活用を検討
- 導入や運用支援を一部門で担うにはリソースが不足
- 従業員間のAI理解度の差が懸念材料となっていた
「Alli LLM App Market」を選定した理由
操作性・セキュリティ・管理機能の三点が導入の決め手となった
- ITリテラシーを問わず使えるアプリが100種類以上
- RAG対応、閲覧権限、IP制限などの高度なセキュリティ
- 利用状況ダッシュボードや会話履歴などの管理機能も標準搭載
- 環境構築不要で即利用可能な点も評価
コストとサポート体制
費用対効果と導入支援体制の充実も重要な選定要因であった
- 初期費用30万円、月額30万円からと高いコストパフォーマンス
- トライアル時から丁寧なレクチャーが提供される
- 状況に応じた柔軟なサポート体制を評価
まとめ
DM三井製糖は、全社的な生成AI活用のために「Alli LLM App Market」を導入した
リテラシーの差やセキュリティの課題を克服し、効率的な導入・運用を可能にする仕組みが評価された
今後も企業全体での生成AI活用が進展することが期待される
用語メモ
デジタルリテラシー
ITやデジタル技術の理解・活用能力
Alli LLM App Market
Allganize社が提供する企業向け生成AI活用基盤
RAG(検索拡張生成)
検索と生成AIを組み合わせた情報生成方式
DM三井製糖、生成AI活用基盤に「Alli LLM App Market」を採用
記事2:スズキ、データ活用基盤に「Denodo」を導入--データ仮想化で部門間連携を強化
スズキはデータ活用の全社展開に向けて、部門間の連携強化と効率化を目的に「Denodo」を導入した
導入の背景と課題
部門ごとのデータ分断が、迅速な意思決定を妨げていた
- 100年に一度の変革期を迎え、柔軟な対応力と迅速な判断が必要
- 社内システムが縦割りで構築され、データがサイロ化
- データ取得に時間と手間がかかり、鮮度や正確性にも課題
データ仮想化による解決
データ仮想化技術で物理的な移動なしにリアルタイム活用を可能に
- Denodoを導入し、データをリアルタイムに統合的に利用
- エンジニア以外の一般ユーザーも直接活用できる仕様が評価された
- 導入支援にはジールが参画
導入効果とDX推
導入により取得から分析までの時間を大幅に短縮
- 従来は取得に10営業日必要だったデータが、即時利用可能に
- 役員・本部長向けにIT研修を実施し、意識変革を促進
- 「自らデータを使いこなす」という姿勢が組織に浸透
今後の展望
AI機能の導入でデータ活用の民主化をさらに推進
- 最新版「Denodo V9 Enterprise Plus」へのアップグレードを完了
- 自然言語クエリーやRAGなどのAI機能を搭載
- 今後は全社員が主体的にデータを扱う環境の整備を加速
まとめ
スズキは「Denodo」の導入により、部門を超えたデータ活用基盤を構築した
即時性とユーザー主体の活用環境を整え、AIの活用も視野に入れた柔軟で持続可能なDXを推進している
用語メモ
データサイロ
部門ごとにデータが隔離され、共有できない状態
データ仮想化
元の場所にあるデータを論理的に統合し、即座に利用できる技術
Denodo
Denodo Technologies社のデータ仮想化ソリューション
スズキ、データ活用基盤に「Denodo」を導入--データ仮想化で部門間連携を強化
記事3:BIND 9.20.x に脆弱性、DNS サービスを停止させられる可能性
BINDの一部バージョンに脆弱性が発見され、条件次第ではDNSサービスが停止する恐れがある
JPRSは迅速な対処を呼びかけている
BIND 9.20.xに脆弱性
特定の条件下でnamedが異常終了する不具合が判明した
- 影響を受けるバージョンは9.20.0~9.20.10
- serve-stale機能に不具合がある
- 以下3つの条件をすべて満たすとnamedがクラッシュする
- serve-staleが有効(デフォルトは無効)
- stale-answer-client-timeoutが0に設定されている(デフォルトはoff)
- 特定のCNAMEチェーンに遭遇する
想定される影響
DNSサービスの停止を外部攻撃者が引き起こす可能性がある
- namedの異常終了によりサービスが落ちる
- 脆弱性を突かれると、ネットワーク全体に影響が及ぶ恐れもある
対応方法
パッチ適用または各ディストリビューションの更新を推奨
- バージョン9.20.11で本脆弱性は修正済み
- JPRSは早急なアップデートを呼びかけている
まとめ
serve-stale機能の不具合により、特定条件下でBINDがクラッシュする可能性があり、DNSサービスに重大な影響を及ぼす
バージョン9.20.11への更新で対処可能であり、関係者は早急な対応が求められる
用語メモ
BIND(Berkeley Internet Name Domain)
広く利用されているDNSサーバソフトウェア
named
BINDに含まれるDNSサーバの実行プロセス名
serve-stale
問い合わせ先が無応答のとき、古い情報を返す機能
CNAME(Canonical Name)
別名を正引きするためのDNSレコード形式
BIND 9.20.x に脆弱性、DNS サービスを停止させられる可能性
記事4:「Ubuntu」を手放せない--20年来のユーザーが挙げる6つの魅力
Ubuntuは登場から20年にわたり進化を続け、多くのユーザーに支持されてきた
特に筆者はRed Hatから乗り換えたことで、その魅力を実感している
信頼性の高いアップデート
アップグレードでトラブルが起きたのは20年以上で1回のみ
- 安定したアップデートが可能
- マイナー/メジャーアップグレードの信頼性が高い
- クリーンインストールの必要性はほぼない
インストールのしやすさ
Ubuntuはインストーラーの使いやすさでも評価が高い
- 初めてのユーザーでもスムーズに導入可能
- 美しいUIで現代的な印象を与える
- インストール失敗の経験がほとんどない
ハードウェア対応の広さ
接続した機器が自動で認識されやすい
- 内蔵/外部デバイスの認識率が高い
- Ubuntu向けドライバーを優先的に開発するメーカーも多い
- Fedoraより新機種対応は遅れることもあるが、総合力で優れる
豊富なソフトウェア
Ubuntuはソフトウェア資産の面でも有利
- Snap対応によりインストール可能なアプリが多い
- FlatpakやAppImageにも対応可能
- サードパーティー製アプリはUbuntu版が主流
巨大なコミュニティー
利用者・開発者ともに多く、支援体制が充実
- 各種フォーラムやユーザーグループが豊富
- Ubuntu派生ディストリビューション間でも互換性あり
- 開発活動も活発に継続中
一般ユーザー向けの設計
専門的な知識がなくても扱いやすいOS
- 平均的ユーザーを意識したデスクトップ設計
- 使いやすく、導入後すぐに操作可能
- Windowsからの移行にも適している
まとめ
Ubuntuは安定性、簡便さ、互換性、サポート体制といった多くの面で優れており、長年使い続けられている理由が明確である
特に一般ユーザー向けに配慮された設計と豊富なコミュニティが、ユーザー離れを防ぐ大きな要因となっている
用語メモ
Red Hat Linux
Fedoraの前身にあたるLinuxディストリビューション
Snap
Ubuntuが採用するソフトウェア配布方式の1つ
Flatpak/AppImage
他の汎用的なLinuxアプリ配布形式
「Ubuntu」を手放せない--20年来のユーザーが挙げる6つの魅力
記事5:OpenAI、Oracleと4.5GWのAIデータセンター開発で合意 Stargate計画の一環
OpenAIがOracleと合意し、AIデータセンター構想「Stargate」がさらに拡大している
OpenAIとOracleの提携内容
両社は米国内でAI向けデータセンター容量を4.5GW分追加開発することで合意した
- Stargateプロジェクトの一環として実施
- これにより、総容量は5GWを超える見込み
- 合計で200万個以上のAIチップを稼働可能にする
Stargate Iの状況と拠点
テキサス州アビリーンのStargate Iはすでに一部稼働している
- OpenAIが直接利用中
- 既存設備との連携により、拡張がスムーズに進んでいる
ソフトバンクとの連携も進行中
OpenAIはStargateに関連して、ソフトバンクグループとも連携している
- 現地調査を迅速に進行
- 高度なAIに対応するデータセンター設計を再構築
契約規模と背景
Oracleとの契約金額は非公開だが、報道では300億ドル規模とされている
- Wall Street Journalが報道
- OpenAIが締結した年間契約とみられている
まとめ
OpenAIはOracleやソフトバンクなどと連携し、Stargate構想に基づいたAIインフラの構築を加速している
5GW超という前例のない規模のデータセンター開発が、今後のAI処理能力の飛躍的拡大を支えると期待されている
用語メモ
Stargate
OpenAIが推進する超大規模AIデータセンター計画
GW(ギガワット)
電力設備の規模を示す単位
1GWは10億ワット
Oracle
アメリカの大手IT企業
クラウド基盤も展開
ソフトバンクグループ
日本の大手通信・投資企業
Wall Street Journal
米国の有力経済紙
OpenAI、Oracleと4.5GWのAIデータセンター開発で合意 Stargate計画の一環
記事6:文章は“AIと共に”執筆する時代に――「Claude 4」を活用することで変わりつつある執筆術
文章生成AI「Claude 4」は、ライターにとって協働パートナーとなりつつある
この記事では、筆者がClaude 4を使って得られた利点や課題、そして活用方法について紹介している
Claude 4がもたらす3つの進化
Claude 4の進化によって、文章生成AIは“道具”から“創造的パートナー”へと変化している
- 実行可能なコードを生成し、指示に応じて的確に修正も可能
- 文章の生成精度が向上し、論理構成やニュアンスの表現にも対応
- 会話を通じて専門性を高め、より深い洞察を提示可能
相談相手としてのAI、だが限界も
Claude 4は優秀だが、完全に任せることはできない
- 生成文章に「書き手の意図」や「感情」は反映されづらい
- トークンやセッション処理量に制限があり、長時間の作業には不向きな場合もある
- 文章の完成には人間の「センス」や「意志」が不可欠
Claude 4とNotebookLMの連携活用
筆者は取材資料の整理にNotebookLM、構成や文章生成にClaude 4を使っている
- NotebookLMで音声や資料をまとめて整理
- Claude 4に記事構成を与え、効率よく整った長文を生成
- プロンプトで方向性を伝えることで、整合性のある文章が得られる
AIとの協働は必須スキルへ
文章生成AIの活用は、単なる利便性を超え「できなければ不利」という段階にある
- 多言語資料の統合や、取材結果の整理を効率化
- ビジネスの場でも実用的で、大きな生産性向上が可能
- 最終的な文章の質は人間が担保する必要がある
まとめ
Claude 4は、文章執筆における“創造性の伴走者”として機能し始めている
AIを活用することで、情報整理や構成、視点の拡張などの負担を軽減できる
しかし、文章の価値や読者への伝達力は、あくまで人間の判断が担うべき領域であり、AIはそれを支える存在である
今後、文章作成にAIを用いることは当たり前のスキルとなっていくだろう
用語メモ
Claude 4
米Anthropic社が開発した生成AI
Opus 4やSonnet 4などのモデルを搭載
NotebookLM
Googleが提供する情報整理ツール
資料の関連性を構造化し、ハルシネーションが少ない出力が可能
トークン
AIが処理する単語や文字列の単位
使用量に応じて処理限界がある
セッション制限
一定時間内のAI利用回数やデータ量に対する制限
ハルシネーション
AIが誤った情報をあたかも正確であるかのように生成する現象
文章は“AIと共に”執筆する時代に――「Claude 4」を活用することで変わりつつある執筆術