【情報収集】今週読んだTech記事#7

2025年7月27日

こんにちは、キクです。

本記事では、僕が今週読んだIT系のニュースについて「振り返り」と「まとめ」を目的として整理していきます。

期間:2025年7月21日 (月) 〜 7月25日 (金)

注意事項

本記事は、日々のITニュースを自身の学習や情報収集の習慣付けとしてまとめたものです。

内容には要約の過程で誤解や事実と異なる点が含まれる可能性があります。

あくまで個人的な記録としてご覧いただき、情報の正確性や網羅性については保証いたしかねますので、ご了承ください。

日々の収集録

本記事でご紹介する記事とは別で朝イチ情報収集習慣として今週整理した記事も紹介させてください。

2025年7月21日(月):【情報収集】ITネタほぼ日収集録#12

読んだ記事
  • 日本IBM、生成AIや音声認識AIを用いて医療文書作成を支援するソリューション
  • トゥモロー・ネット、マルチAIエージェント導入を容易にするアプライアンス製品「Qeek AI Orchestrator」を発表
  • NEC、アジア地域を結ぶ約1万500kmの光海底ケーブル「SJC2」の建設を完了
  • ユニアデックス、米Lazarus AIの企業向け生成AIソリューションを提供
  • アイレット、VMware環境のクラウド移行を推進する戦略的協業契約をAWSと締結
  • STH Hardware Upgrades 2025 Edition
  • 新機能「ChatGPT agent」 vs. AIエージェント「Manus」──どっちが強い? Manus公式が自ら比較検証
  • 「PCが重い」を解消――パフォーマンスを上げる“裏メモリ”の正体

2025年7月22日(火):【情報収集】ITネタほぼ日収集録#13

読んだ記事
  • ASRock Rack Shows off Intel Xeon 6 SoC Platforms
  • Microsoft SharePointのゼロデイ脆弱性、RCE攻撃で悪用 パッチ公開済み
  • 大分・別府市で生成AIを活用した「子育て分野」チャットボットを本格運用
  • MacBookで無料AI。「ローカルLLM」がいい感じに進化してます
  • KDDIが東京都のデータセンター効率化促進事業に採択、水冷導入を加速

2025年7月23日(水):【情報収集】ITネタほぼ日収集録#14

読んだ記事
  • DM三井製糖、生成AI活用基盤に「Alli LLM App Market」を採用
  • スズキ、データ活用基盤に「Denodo」を導入--データ仮想化で部門間連携を強化
  • BIND 9.20.x に脆弱性、DNS サービスを停止させられる可能性
  • 「Ubuntu」を手放せない--20年来のユーザーが挙げる6つの魅力
  • OpenAI、Oracleと4.5GWのAIデータセンター開発で合意 Stargate計画の一環
  • 文章は“AIと共に”執筆する時代に――「Claude 4」を活用することで変わりつつある執筆術

2025年7月24日(木):【情報収集】ITネタほぼ日収集録#15

読んだ記事
  • ソフトバンク、4000基超の「NVIDIA Blackwell GPU」を搭載したAI計算基盤「NVIDIA DGX SuperPOD」を構築
  • 中国に拠点を置くエンジニアには保守させない!米国防総省が示した方針、日本はどう対応するのか?
  • 「黒い」ブルースクリーンと「クイック マシン リカバリー」が一般提供開始
  • 異次元の245.76TB! キオクシアが生成AI向け超大容量SSD「LC9シリーズ」を開発
  • 「Gemini 2.5」最速・最安の「Gemini 2.5 Flash-Lite」が安定版に、一般提供開始
  • 製造業の未来を変えるデータ活用とは? AWSが示した次の一手

2025年7月25日(金):【情報収集】ITネタほぼ日収集録#16

読んだ記事
  • レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ、「イノベーション」「品質への探求」など3点で日本での事業成長を図る
  • デル・テクノロジーズ、ソフトウェア開発向けAIアシスタント「Dell AI Code Assistant」を日本で提供開始
  • ChatGPTとManusのAIエージェント比較で見えた、記憶・学習能力の重要性
  • ChatGPT、Gemini…生成AIで最も信用できるのはどれ?AI要約が見せるそれぞれの違い、私たちが使いこなすために必要なこと
  • AI処理を行うメモリー 「アナログ」技術で電力1000分の1に
  • SmartNews、生成AIで複数記事を要約する「スマニューAIまとめ」提供 国内ニュースアプリで初 多角的な視点で迅速に把握可

ITニュース系

記事1:IT運用担当者の不安「新技術に触れる機会がない」を抑えた1位は? ガートナー調査

IT運用担当者が抱える不満や不安について、ガートナーが意識調査を実施した

待遇やキャリア形成の面で多くの課題が浮かび上がっている

IT運用担当者の主な不安とその背景

調査から、IT運用担当者の多くが将来に不安を感じていることが明らかとなった

  • 「他のIT部門と比べて昇給・昇進が遅い」が最多(62.7%)
  • 「新技術に触れる機会がない」が僅差で2位(62.3%)
  • 「重い責任と高負荷に見合わない待遇・評価」(50.2%)
  • 「オンコールや残業が多く、永年勤続が難しい」も目立つ(42.6%)
モチベーション低下の根本要因

ガートナーは、モチベーション維持の難しさを“本質的な課題”と指摘している

  • 業務負荷は重いのに、報酬や評価が追いつかない
  • 技術職でありながら、専門性を磨く機会が少ない
  • 先端技術に触れるチャンスが不足している
対策として求められること

調査結果を受けて、組織のリーダーに以下の対応が提案されている

  • 業務負荷を軽減する自動化ツールの導入
  • ビジネス価値の低い業務の見直し・削減
  • 評価制度の見直しを通じた職務の質の向上
まとめ

IT運用担当者は、昇進・技術・労働環境のいずれにおいても多くの不安を抱えている

これらを放置すれば、モチベーションの低下や離職につながる恐れがある

インフラ・運用の現場では、環境改善とキャリア支援の両面からのアプローチが求められている

用語メモ

SRE(Site Reliability Engineering)

信頼性を高めるために開発と運用を統合した手法

DevOps

開発(Dev)と運用(Ops)を連携させる文化・技術的実践

オンコール

夜間や休日の呼び出し対応を含む勤務体制

ガートナージャパン

IT分野の調査・分析を行うリサーチ企業

記事2:データセンター向けの電力需要の増加 変電所増設の動き広がる

生成AIの普及によって高まる電力需要に対応するため、全国で変電所の増設が進められている

東電・関電による大規模な設備投資

電力会社はデータセンター集中地域で積極的なインフラ整備を進めている

  • 東京電力パワーグリッドは千葉県印西市と白井市に変電所を2か所新設予定
  • 送電ケーブルも併せて増強し、総額2000億円以上を投資
  • 関西電力送配電は大阪府箕面市、奈良県生駒市などで設備強化を進行中
  • 4か所の変電所と送電ケーブルを対象に1500億円超の投資を計画
電力需要の急増と予測

生成AIの拡大で、データセンター向けの電力消費が急激に増加する見通し

  • データセンター整備は全国各地で進行中
  • 電力広域的運営推進機関の試算では、2034年度には現在の14倍の電力需要が予測されている
  • 将来のAIインフラに対応するための早期整備が急務
電力業界の認識と対応姿勢

電力各社はデジタル社会の基盤としての役割を意識し、前向きな投資を表明

  • 電気事業連合会の林欣吾会長は、潜在需要も含めて極めて大きな電力需要があると認識
  • 日本経済の発展に寄与する基盤として、しっかりと対応していく姿勢を強調
まとめ

生成AIの拡大によって今後ますます高まるデータセンターの電力需要に対し、各電力会社が大規模な設備投資に踏み切っている

インフラ強化は、AI時代の経済成長を支える土台として注目されている

用語メモ

電力広域的運営推進機関

日本全国の電力需給バランスを調整・監視する認可法人

変電所

高電圧の電力を受け取り、利用しやすい電圧に変換して送電する中継施設

記事3:さくらインターネットは、国内最速のサービス提供を目指して「NVIDIA B200 GPU」の整備を推進しています

※画像はイメージであり、実物とは関係ありません

さくらインターネットは、生成AI向けクラウドサービスの高度化に向けて、NVIDIA B200 GPUの大規模導入を進めている

GPU基盤の導入と構築

コンテナ型データセンターを活用し、GPUの整備を段階的に実施

  • 2025年5月下旬、約400基のB200 GPUが石狩データセンターに到着し搬入開始
  • 6月中旬にはGPUや関連機器の設置と配線作業を実施
  • 7月中旬からは、GPU性能を引き出すための負荷試験や動作検証を開始
  • 新設したコンテナ型データセンターで作業を集中的に実施
高火力「B200プラン」として提供予定

国内最速でのサービス提供を目指すGPUクラウドプラン

  • ベアメタル型クラウドサービス「高火力 PHY」の新プランとして提供予定
  • 2025年夏頃にB200プランの提供を開始予定
  • 同時に、特別料金キャンペーンも実施予定
今後の計画と展望

次世代GPUの調達とインフラ整備でさらに拡張を目指す

  • 残り約1100基のB200 GPUは、現在建設中の新データセンターへ導入予定
  • 2028年3月末までに、合計18.9EFLOPSの計算能力を持つインフラを構築目標
  • 既存のH100・H200プランもオンライン申込再開済み
  • デジタルインフラ企業として、継続的な計算リソースの安定供給を目指す
まとめ

さくらインターネットは、国内での生成AI需要に応えるべく、NVIDIA B200 GPUを核とした高速クラウド基盤の構築を進めている

今後のサービス展開とともに、日本発の高性能AIインフラの確立が期待される

用語メモ

NVIDIA B200 GPU

NVIDIAが提供する最新世代の高性能GPUで、生成AI処理に最適化されている

EFLOPS(ExaFLOPS)

1秒間に10の18乗回の浮動小数点演算が可能な計算性能の単位

コンテナ型データセンター

移動可能なコンテナ内に設置されたデータセンター構造で、高速な構築と柔軟な展開が可能

記事4:DDR4生産終了、異例の延期へ。Samsung・SK hynixが決断した「終われない理由」とAIブームが描く市場の逆説

※画像はイメージであり、実物とは関係ありません

半導体業界では、次世代規格であるDDR5への移行が進む中、DDR4の生産終了が延期されるという異例の判断が下された

DDR4生産終了延期の背景

価格逆転と根強い需要により計画が見直された

  • 2025年6月、DDR4の価格がDDR5を上回るという異常事態が発生
  • この現象は、大手メーカーによる意図的な生産縮小に起因
  • AI向けのHBMにリソースを集中させたことが背景にある
AIとHBMによる影響

収益重視の判断がDDR4の供給不足を招いた

  • HBMはDDR5の3~5倍の価格で取引され、メーカーの重点製品となっている
  • Samsung、SK hynix、MicronはDDR4から撤退しHBMに注力
  • 中国メーカーもAI向け製品に軸足を移し、DDR4の供給はさらに逼迫
需要側の事情

レガシーシステムの存在がDDR4需要を支え続けている

  • 工場制御装置や医療機器など、長期運用前提のシステムが多い
  • 自動車のADASやインフォテインメントでもDDR4が利用されている
  • コスト重視の自作PC市場でも根強い人気がある
供給再調整と難しさ

安定供給と在庫リスクの両立が求められている

  • SK hynixは2026年第4四半期までの注文受付を延長
  • Samsungも同様に生産終了を保留
  • 需給バランスの調整は難航が予想される
新たな勝者と市場の逆説

DDR4に商機を見出した企業が登場している

  • 台湾のNanya TechnologyはDDR4の逆張り戦略で一人勝ち状態に
  • 在庫を高値で売り抜け、世界最大級のDDR4サプライヤーに浮上
  • 技術の陳腐化が「プレミアム価値」を生む構図が浮き彫りに
まとめ

DDR4は技術的には旧世代でも、産業や構造的な事情により依然として必要とされている

メーカーの戦略やAIブームによる供給の歪みが市場に逆説的な結果をもたらし、技術の進化だけでは読み切れない需給のダイナミズムを映し出している

用語メモ

DDR4

従来のDRAM規格で、長年PCや産業用途で広く使われてきた

HBM(High Bandwidth Memory)

AI用途に特化した高帯域・高価格のDRAM製品

レガシーシステム

長期間安定稼働が求められる旧式の機器・システム

レガシー・プレミアム

生産終了が近い技術が希少性により高値で流通する現象

記事5:サーバの輸送から設置まで一貫サポート、郵船ロジがDC物流サービス提供開始

※画像はイメージであり、実物とは関係ありません

郵船ロジスティクスは、サーバなどの精密機器を対象とした「データセンター物流サービス」の提供を開始した

輸送から設置まで一括対応し、DC分野の多様なニーズに応える

サービス提供の背景

高度化するデータセンターに対応するため、包括的な物流体制が求められている

  • AIやクラウドの普及によりDC設備が高機能・高額化
  • GPUサーバや水冷装置は精密かつ機密性が高く、特別な取り扱いが必要
  • 輸送品質やセキュリティ、設置作業まで一体化したサービスへの要望が増加
郵船ロジの取り組み

全国横断型プロジェクトチームにより専門物流スキームを構築

  • サーバ・ストレージ・NW機器向けの国際一貫輸送体制を整備
  • 輸出入申告、国内外輸送、仮置き・開梱・設置まで一括支援
  • ラストワンマイル輸送やリスク管理も含めたトータルマネジメント
特徴と強み

顧客の個別要望に対応し、DC物流に特化した最適化を図る

  • 秘密保持契約や機器仕様に応じた柔軟なカスタマイズが可能
  • 国内外を問わず安定した納品体制を実現
  • 業務負荷の軽減とプロジェクト推進に寄与
今後の展望

多様な企業と連携しながら、付加価値の高いDC物流を提供

  • パートナー企業との協業で課題解決を拡大
  • end-to-endのサポートを強化
  • ロジスティクスの側面からデジタルインフラの発展を支援
まとめ

郵船ロジスティクスのDC物流サービスは、サーバの調達から設置までを一貫して支援する体制で、デジタルインフラの安定運用を物流から支える

今後のパートナー連携とサービス拡充により、さらなる市場ニーズへの対応が期待される

用語メモ

DC物流サービス

データセンター向けの輸送から設置までを一括支援するサービス

ラストワンマイル輸送

最終拠点から設置場所までの輸送工程

秘密保持契約(NDA)

顧客の機密情報保護のための契約

end-to-end

輸送プロセス全体を包括的に支援する体制

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