【情報収集】ITネタほぼ日収集録#12

こんにちは、キクです。

本記事は、僕が今日(2025年7月21日)の朝時点で気になった「最近のIT関連ニュース記事」について、ざっくり整理していきます。

注意事項

要約ミスにより一部事実と異なる情報が含まれる場合があります。

本記事を書くことは僕自身が情報収集を習慣化するという目的も兼ねており、各記事の関連性や正確性を保証するものではない点についてご了承ください。

記事1:日本IBM、生成AIや音声認識AIを用いて医療文書作成を支援するソリューション

AI技術の進化は医療現場にも浸透している

日本IBMは生成AIと音声認識AIを活用して、医療文書作成の負担を軽減する新たなソリューションを発表した

退院サマリー自動作成機能の提供開始

医療現場の非診療業務を効率化するAI機能の第一弾として、退院サマリーの自動作成が開始された

  • 医療文書のドラフトを生成AIで自動作成
  • 作成内容は医師・看護師が確認・修正後に保存
  • 電子カルテ「CIS」と連携し、直接反映が可能
多様な生成AIプラットフォームに対応

医療機関の環境やポリシーに合わせた柔軟な構成が可能となっている

  • watsonx、Azure OpenAI、Amazon Bedrockなど複数のAI基盤を選択可能
  • クラウドだけでなくオンプレミス環境にも対応
  • 機密性やセキュリティ要件に応じた導入が可能
今後の展開予定

退院サマリー以外にも、音声認識や生成AIを活用した各種文書作成機能が計画されている

  • 医療カンファレンスやインフォームドコンセントの音声をもとにサマリーを作成
  • 外来診療記録、看護記録のドラフト作成も対応予定
  • 医療現場での検証後に順次リリース予定
まとめ

日本IBMの新ソリューションは、生成AIと音声認識AIを組み合わせ、医療文書作成を効率化するものである

今後は対応範囲を広げ、医療従事者の業務負担軽減に貢献していく見込みだ

用語メモ

CIS

IBMの電子カルテシステム

退院サマリー

患者の入院から退院までの経過をまとめた文書

インフォームドコンセント

患者に対する十分な説明と同意のこと

カンファレンス

医療チーム間での症例検討会議

記事2:トゥモロー・ネット、マルチAIエージェント導入を容易にするアプライアンス製品「Qeek AI Orchestrator」を発表

複数のAIが連携する「マルチAIエージェント」の導入を簡単にする製品が登場した

トゥモロー・ネットは、AI活用の敷居を下げる新たなアプライアンスを発表した

CAT.AI マルチAIエージェントとは

専門性の異なるAI同士が協調して高度なタスクを処理する新機能が「CAT.AI」に追加された

  • 各AIが情報収集・判断・実行を分担
  • リードエージェントが他のAIを統括・制御
  • 金融・保険・行政などでの業務自動化に対応
Qeek AI Orchestratorの概要

AI導入を簡易化するアプライアンス製品「Qeek AI Orchestrator」が登場した

  • 起動・設定のみでマルチAIエージェントを利用可能
  • サーバ導入・拡張が容易で企業規模を問わず対応
  • クラウド/オンプレミスの両環境に対応
3つの提供プラン

企業のAI活用状況に応じた柔軟なプラン構成が用意されている

  • スタータープラン:クラウド上のLLM活用により低コスト導入が可能
  • スタンダードプラン:GPU搭載でセキュリティと社内データ活用を両立
  • スケールプラン:全社展開向けの高性能モデルでAIワークロードに最適
価格と提供開始時期

導入しやすい価格設定と具体的な開始時期が明らかになっている

  • 初期費用は200万円から
  • 月額費用は15万円から
  • 製品提供は2025年9月4日開始予定
まとめ

トゥモロー・ネットの「Qeek AI Orchestrator」は、複雑なマルチAI環境の導入を簡素化し、企業の業務自動化を加速する製品である

クラウドとオンプレミス双方に対応し、企業規模や活用段階に応じた柔軟な導入が可能だ

用語メモ

CAT.AI

AI同士の連携を前提としたコミュニケーションプラットフォーム

アプライアンス

導入や運用が容易な専用機器

記事3:NEC、アジア地域を結ぶ約1万500kmの光海底ケーブル「SJC2」の建設を完了

NECは、アジア10拠点をつなぐ大容量の光海底ケーブル「SJC2」の建設を完了した

通信需要の高まる東南アジア~東アジア地域において、安定した通信基盤構築に寄与する

SJC2ケーブルの概要

NECが建設した光海底ケーブル「SJC2」は、アジア域内での高速通信を支える基幹インフラである

  • 総延長は約1万500km
  • 接続拠点はアジア10カ所
  • 最新の光波長多重伝送方式を採用
  • 伝送速度は毎秒126Tbps以上
陸揚げ拠点と構成メンバー

ケーブルの一端は日本国内2拠点に設置され、複数の通信事業者によるコンソーシアムで運営される

  • 日本側の陸揚げ地点は千葉県南房総市と三重県志摩市
  • コンソーシアムにはアジア各国の大手通信事業者が参画
整備の目的と効果

AIの普及などにより増加する大容量通信ニーズに対応するための重要インフラである

  • 東南アジア~東アジア間の通信需要増加に対応
  • 高帯域・冗長性を確保し、通信の安定性を向上
  • 地域の通信インフラ拡充に貢献
まとめ

SJC2は、アジアの通信需要拡大に対応するために建設された大容量海底ケーブルであり、NECがその整備を完了した

最新技術により高速かつ安定した通信を実現し、今後のAI普及やデータ通信増加への備えとなる。

用語メモ

光波長多重伝送方式

1本の光ファイバーで複数の波長(チャンネル)を同時に伝送する高速通信技術

Tbps(テラビット毎秒)

1秒間に1兆ビットを送信できる通信速度

コンソーシアム

複数企業による共同事業体

陸揚げ

海底ケーブルを陸地に引き上げて地上ネットワークと接続する工程

記事4:ユニアデックス、米Lazarus AIの企業向け生成AIソリューションを提供

ユニアデックスは、米Lazarus AIとの連携により、企業向けに高精度・高セキュリティな生成AIソリューションの提供を開始した

誤情報を抑え、機密性の高い業務にも対応できる構成が特長である

安全性と精度を両立した生成AI環境

ユニアデックスは、Lazarus AIと戦略パートナー契約を締結し、日本企業向けに安全な生成AI環境を提供する

  • ハルシネーション(誤情報生成)を抑制する技術を採用
  • 顧客専有のセキュアなAI環境を構築可能
  • 高度な正確性が求められる業務にも適用可能
Lazarus AIの特長と技術構成

Lazarus AIは事実に基づく応答を得意とし、トレーニング不要で即時利用できる。

  • 社内マニュアルや顧客データなどに適した構成
  • 従来の学習プロセス不要、PoCから本番運用が迅速
  • オンプレミス環境での導入も可能
多様なAIサービス「RikAI」と「VKG」

文字・画像・ファイル対応のマルチモーダルAIや、信頼性を重視したチャットボットも提供される

  • 「RikAI」は複数情報の理解と抽出に強み
  • 「VKG」は与えた情報のみに基づく応答で透明性を確保
  • VKGは検索システムも自動構築し、保守性を確保
金融・製造など高秘匿分野にも対応

オンプレミス対応かつ高い文脈理解により、特に秘匿性が求められる分野でも導入が進む見込み

  • 土木建築、エネルギーなど専門領域でも活用可能
  • クローズド環境での高度な情報処理が可能
今後の展開と戦略的位置づけ

ユニアデックスはAIを中核に据えたソリューション強化を図り、Lazarus AIとの取り組みを今後のサービスに組み込んでいく方針を示している

  • 顧客ごとの課題に応じた提案を積極的に行う
  • Lazarus製品の導入支援を皮切りにAI関連サービスを強化
  • 将来的に「GASSAI Enterprise AI」ラインアップへの統合も検討中
まとめ

ユニアデックスは、米Lazarus AIとの提携により、安全性と正確性に優れた企業向け生成AIソリューションの提供を開始した

ハルシネーションを抑制し、社内データをセキュアに活用できる特長を持ち、PoCから本番運用までを迅速に行える

マルチモーダル対応や高い文脈理解力も備えており、金融や製造などの分野でも活用が期待される

今後は自社のマネージドサービス「GASSAI Enterprise AI」への統合も視野に、AIサービス展開を加速させる構えである

用語メモ

ユニアデックス

BIPROGYグループのITサービス企業

ハルシネーション

AIが事実と異なる情報を出力する現象

Lazarus AI

米国発の生成AIベンダ

国防総省などに実績あり

PoC(Proof of Concept)

実証実験、技術検証段階

マルチモーダル

複数のデータ形式(文字、画像など)を処理する技術

GASSAI Enterprise AI

ユニアデックスが提供する、生成AIを活用したマネージドサービスのブランド名

企業向けに安全・効率的なAI運用を支援することを目的としている

記事5:アイレット、VMware環境のクラウド移行を推進する戦略的協業契約をAWSと締結

企業のVMware環境移行に対するニーズが高まる中、アイレットはAWSとの協業を通じてクラウド移行支援体制を強化した

背景と課題

クラウド移行の利点は多いが、既存VMware環境の複雑さが障壁となっている

  • VMware Cloud on AWSの再販終了(2024年4月)により、代替移行手段への注目が高まっている
  • オンプレミスからの移行や再構築には高度な専門知識と経験が必要
協業の概要

アイレットはAWSと戦略的協業契約を締結し、以下を推進する

  • 既存VMware環境からのAWS移行支援
  • VMware Cloud on AWSで構築された環境の再構築・モダナイゼーション
アイレットの強み

AWS導入・運用の豊富な実績と認定パートナー資格を活用

  • 2010年からcloudpackを提供
  • 2013年に日本初のAWSプレミアコンサルティングパートナーに認定
提供ソリューション

Nutanix Cloud Clusters(NC2) on AWSを活用した移行も提供

  • 既存IPや構成を維持したままのリフト&シフトが可能
  • 移行後の拡張やモダナイゼーションにも対応
今後の展望

2025年6月にはAWSとの生成AI分野でも戦略的協業契約を締結

今後もAWSとの連携を強化し、顧客のクラウド移行とAI活用を支援

まとめ

アイレットは、複雑なVMware環境を持つ企業が円滑にAWSへ移行できるよう、長年のAWS運用実績とパートナー資格を生かし、戦略的協業を通じて支援体制を強化している。今後は、Nutanix NC2や生成AIの活用も含め、クラウド移行とその先のモダナイゼーションをワンストップで支援し、企業のビジネス変革を加速していく方針である。

用語メモ

VMware Cloud on AWS

AWS上でVMwareのSDDCをそのまま実行できるサービス

cloudpack

アイレットが提供するAWS導入から運用保守までの支援サービス

Nutanix Cloud Clusters(NC2)

オンプレVMware環境からAWS上へ容易に移行できるソリューション

記事6:STH Hardware Upgrades 2025 Edition

STH(Serve The Home)は、2025年の社内インフラ刷新について複数の取り組みを発表した

主にHDDからSSDへの移行やネットワーク検証体制の強化、Google Drive依存からの脱却など、複数のハードウェア・運用改善が進行している

HDDをすべてSSDへ置き換え

故障リスクと信頼性を考慮し、既存のHDDを全面的にSSDへ移行するプロジェクトを推進している

  • 2024年まで運用していた8TB HDDを含め、HDD全体を廃止へ
  • 50~100台のHDDを保有しており、毎年一定数の故障が発生
  • SSD化はコストが3~4倍になるが、信頼性を優先
Ampere Altra Max プラットフォームの実証

自社の評価で採用したCPUプラットフォームを、実際にストレージ用途で活用し、その経過と課題を共有している

  • Ampere Altra MaxをNVMeストレージ構築に用いるため導入
  • 初期性能は良好だったが、途中で予期せぬ課題に直面
  • 実運用で得た知見は今後の検証記事として展開予定
Google Driveからの脱却

動画素材やデータ共有に利用していたGoogle Driveの運用を見直し、自社ストレージ活用にシフトしている

  • 撮影素材や動画の受け渡しにGoogle Driveを多用していた
  • 圧縮動画でも200GB、非圧縮では1TB超のプロジェクトも存在
  • 運用コスト上昇に加え、容量不足への懸念から方針転換
ネットワーク検証環境の強化

将来の製品レビューに向け、最大800GbE対応を視野に入れた新たな負荷生成環境を構築中

  • 従来使用していたiperf3やTrexでは限界を感じていた
  • Supermicro製サーバをベースにした専用環境を構築
  • FPGAの活用も模索しており、高度なテストに対応予定
コロケーション拠点の再整備

既に設置済みだが未稼働のサーバを再評価し、運用体制の再構築も視野に入れている

  • 一部の拠点では導入済みサーバが未稼働状態
  • AI開発が注目される2025年の中でも地道な運用改善に着手
  • 拠点ごとの設備更新を今後の課題と認識
まとめ

STHの2025年ハードウェア刷新では、耐障害性・拡張性・実運用における検証結果を重視した施策が多く見られる

ストレージやネットワーク、動画制作基盤の再設計を通じて、将来の運用効率と信頼性を高めるための基盤整備が進められている

継続的な記事化も予告されており、今後の発信にも注目が集まる。

用語メモ

SSD(Solid State Drive)

フラッシュメモリを用いた高速な記憶装置

HDD(Hard Disk Drive)

磁気ディスクにデータを保存する記憶装置

Ampere Altra Max

Armベースの高性能サーバ向けCPU

NVMe(Non-Volatile Memory Express)

高速なSSD接続インターフェース規格

h.265

高圧縮率の動画コーデック(別名HEVC)

iperf3

ネットワーク帯域測定ツール

Trex

Ciscoが開発したパケット生成・負荷試験ツール

FPGA(Field-Programmable Gate Array)

構成変更可能な集積回路

コロケーション(Colocation)

他社施設に自社サーバを設置する運用形態

記事7:新機能「ChatGPT agent」 vs. AIエージェント「Manus」──どっちが強い? Manus公式が自ら比較検証

ChatGPTの新機能「ChatGPT agent」に対し、Manus AIが自社製品との比較を公開した

AIエージェント市場での競争が本格化する中、各サービスの特徴や強みが注目されている

Manus AIによる比較検証の概要

Manus AIは自社XアカウントでChatGPT agentとの比較結果を公表した

  • ChatGPT agentは、OpenAIの仮想コンピュータと既存技術を統合した新機能
  • Manus AIは、起業支援・旅行計画・市場調査など10項目で出力を比較
  • Manusは3項目で優位と明示し、他項目では説明のみ、評価は読み手に委ねる
  • 具体例として「シンガポール起業支援」ではManusの高品質な出力を強調
SNSでの反響

比較に対してXユーザーから様々な声が寄せられている

  • 「公式比較助かる」「真正面から煽っている」など肯定的な反応
  • 競争による市場の活性化を期待する意見も
まとめ

Manus AIは、ChatGPT agentの登場を競争の機会と捉え、実例に基づいた比較で自社の実力を訴求した

機能の優劣を明言するよりも、ユーザーに選ばせる姿勢が印象的であり、AIエージェント市場における成熟度と差別化戦略が問われる局面となっている

用語メモ

ChatGPT agent

OpenAIが提供するAIエージェント機能

Proプラン限定で利用可能

Manus AI

シンガポール発のAIエージェント

日本語対応の広報活動を展開中

記事8:「PCが重い」を解消――パフォーマンスを上げる“裏メモリ”の正体

PCのパフォーマンスを左右する「仮想メモリ」の仕組みを解説する内容

メモリ不足時にストレージを活用することで、快適な動作を維持するこの技術について、具体的な方式や利点・注意点を含めて紹介されている

仮想メモリとは

物理メモリの不足を補う仕組みとして仮想メモリが利用されている

  • ストレージの一部をメモリのように扱うことで、見かけ上のメモリ容量を拡張する
  • アクセス頻度が低いデータはHDDやSSDへ退避(スワップ)され、物理メモリの空きを確保できる
  • 主なOSで標準搭載されており、メモリ不足によるパフォーマンス低下を軽減する
  • ただし過度な依存はシステム遅延(スラッシング)を招く
仮想メモリの動作と構成要素

仮想メモリはハードとソフトの連携により成り立つ

  • データは通常、物理メモリに格納されるが、不足時にストレージへスワップアウトされる
  • 再び必要になるとスワップインされる
  • この管理を行うのがCPU内のMMU(メモリ管理ユニット)
  • 仮想メモリは物理メモリよりも遅いため、依存しすぎるとパフォーマンスに悪影響
ページング方式

仮想メモリの管理方式の一つで、固定長単位でメモリを分割する

  • メモリを「ページ」という単位で管理し、使用頻度の低いページをスワップする
  • 「ページテーブル」が仮想アドレスと物理アドレスの対応を管理
  • 「ページフォールト」が発生すると、該当ページがスワップインされる
  • ページ置換の際に使用される主なアルゴリズム
    • FIFO(先入れ先出し)
    • LRU(最長未使用ページ優先)
    • OPT(最適ページ予測、実用には困難)
セグメンテーション方式

もう一つの管理方式で、可変長の「セグメント」でメモリを分割する

  • メモリを論理的な区画(セグメント)で管理し、必要に応じてスワップ
  • 「セグメントテーブル」で各セグメントの状態を追跡
  • ページングとセグメンテーションを組み合わせる方式も存在する
  • セグメントをさらに複数ページに分割して管理することで柔軟性を高める
まとめ

仮想メモリは、物理メモリの限界を補う不可欠な仕組みであり、快適なPC動作を支える基盤である

だがその使用には注意も必要で、依存しすぎるとパフォーマンス低下の要因となる

仮想メモリの方式や仕組みを理解しておくことは、PCの効率的な利用に大いに役立つ

用語メモ

スワップ

データを一時的にストレージへ退避・復帰する仕組み

スラッシング

頻繁なスワップにより動作が著しく遅くなる現象

MMU

仮想アドレスを物理アドレスに変換する装置

スワップイン/アウト

データの出し入れ操作

ページテーブル

仮想と物理アドレスの対応関係を記録

ページフォールト

必要なページが物理メモリにない際の割り込み処理

セグメントテーブル

各セグメントの存在や状態を記録

複合方式

セグメント+ページングを組み合わせた仮想メモリ管理法

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