こんにちは、キクです。
最近職場でCommvaultというバックアップツールの検証をしまくっているのですが、今日はその中でハマった事象に関して備忘録的に残したいと思います。
参考になる人はごく少数かもしれませんが、お付き合いください。
本記事の内容
それでは、よろしくお願いします。
除外ディスク設定
CommvaultでvCenter上の仮想マシンのバックアップを条件別に取得する検証を行っていました。
今回のバックアップ対象としては、Commvaultで「除外ディスク設定」というものを行った仮想マシンになります。
除外ディスク設定を行うことで、「仮想マシンのすべて」をバックアップするのではなく、「指定したディスクを除外した状態」でのバックアップが可能になります。
これにより、無駄なバックアップをなくすことができます。
発生した事象
上記の「除外ディスク設定した仮想マシン」をリストアした際に問題は発生しました。
仮想マシン上で稼働していたはずのVMware Toolsが消えてしまった・・・。
VMware Toolsが稼働していた場合、vCenter上からは「VMware Tools:次のバージョンを実行しています:xxx」と表示されます。
しかし、リストア後に確認したところ「VMware Tools:実行されておらず、インストールされていません」と。
さらにその下には「VMware Toolsがこの仮想マシンにインストールされていません。」と書かれていたのです。
リストアしたことによりVMware Toolsが消えてしまったのか?
思考停止しました。
CommvaultとVMware Toolsの絡み
さまざま絡みはあるかとは思いますが、今回の検証で利用している部分としては「ファイル単位でのリストア」でVMware Toolsを経由するということです。
そもそもCommvaultのリストアには大きく以下のパターンが存在しており、そのうち後者がVMware Toolsを利用する形になると認識しています。
つまり、VMware Toolsがインストールされていない状態だとファイル単位でのリストアができません。
検証が進まず困った状態です・・・。
インストールされていないと表示された原因
■VMware Toolsが停止していた
調査を進めていく中で分かったことがあります。
これは本記事においての”核”の部分にもなりますが、VMware Toolsが起動していない状態でも「インストールされていません」と表示されてしまうということです。
これを知らなかった私は完全にVMware Toolsが消えてしまったと勘違いしていました。
■起動を試みるも…
停止しているだけなら起動すれば良いと思った私は以下のコマンドを実行しました。
systemctl start vmtoolsd.service
しかし、直後にエラー文と共に再起動開始するという・・・。
どんなエラー?なぜ発生した?
ざっくり言うと「/etc/fstabに記載されているメディアがくっつけられなかったよ」という意味のエラーでした。
このエラーと共に仮想マシンは起動しましたが、残念ながら通常起動ではなく、レスキューモードとして起動してしまいました。
なぜこうなったかというと、以下の経緯が関係してました。
対策
今回は検証ということもあり、除外するためのディスクが存在していればよかったので、「/etc/fstab」から除外ディスクに関する記述を削除しました。
これにより、リストアによりディスクが消えても通常通りに起動してVMware Toolsも起動してきました。
今回の学び
今回の経験で以下のことを学ぶことができました。
今回はいろいろ悩みましたが、その分吸収することもできました。
本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではでは!