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こんにちは、キクです。
AWS認定資格の中でも人気の高い資格として「Solutions Architect Associate(以下SAA)」があります。
昨年、僕は「AWS学んでいきたいけど、何からやればいいか分からない」という状態から、なんとかSAAを取得することができました。
直近ではAWSの業務に携わる予定はなかったのですが、SAAはAWSサービスの知識を網羅的かつ効率的に学習することができるという理由で受験を決意しました。
今回は、そんなSAAの試験勉強を手助けしてくれるWeb問題集をご紹介します。
本記事の内容
それでは、よろしくお願いします。
AWS SAAとは
まずはじめに「SAA」について簡単にご説明させていただきます。
「そんなの知ってるよ!」という方は「Web問題集のご紹介」まで読み飛ばしていただいて大丈夫です!
冒頭でも少し触れましたが、SAAは正式名称「AWS Certified Solutions Architect - Associate」と呼ばれ、AWS認定資格の1つになります。
「AWSの資格といえばコレ!」といってもいいほど認知度も高く、学習過程においてAWSの土台となる知識を効率的に養ってくれる魅力的な資格であると思います。
SAAについて、公式で以下のような説明がされています。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。
この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。
この認定は、認定された個人のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
AWSのサービスは非常に幅広く、全くAWSに触れたことがない人にとっては同じような横文字が多すぎて何が何やら分かりにくいと思います。
かくいう僕も少し前まではそんな状態だったのですが、なんとか独学でSAAを取得することができ、ひとまず「全然分からん!」という状態を脱却しました(笑)
AWS SAA試験概要
本稿では、SAA試験の概要についてご紹介します。
試験日 | 自由に設定可能 |
試験時間 | 130分 |
試験会場 | お近くのテストセンター または 自宅 |
受験料 | 16,500円(税込) |
バージョン | SAA-C03 |
回答方式 | 択一選択問題 または 複数選択問題 |
問題数 | 65問 |
合格点 | 720点 / 1000点 |
有効期限 | 3年間 |
SAAにはバージョンが存在しており、2023年10月時点では「SAA-C03」です。
参考までに、これまでのバージョン遷移は以下のようになっており、基本的には2年程度で改定されている印象です。
バージョン変更 | 変更日 |
---|---|
SAA-C01 -> SAA-C02 | 2020年3月23日 |
SAA-C02 -> SAA-C03 | 2022年8月30日 |
バージョンが変わると何が変わるかについてですが、主に「各分野の出題比率」と「取扱対象サービスの種類」に変化があります。
AWSでは年々サービス数も増加していることや、IT業界特有の激しい変化に対応するためにはいつまでも同じバージョンの試験では実体とかけ離れたものとなってしまいます。
そのため、いわば「旬」に合わせて試験バージョンも定期的に改定されていると考えられます。
また、SAA-C03では「長文問題が増えた」という声も多数あげられており、単純にサービス名だけを回答するような問題は減ってきていることも特徴の1つです。
各分野の出題比率
現バージョン(SAA-C03)における分野ごとの出題比率は以下のように公表されています。
第1分野 | セキュアなアーキテクチャの設計 | 30% |
第2分野 | 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 | 26% |
第3分野 | 高パフォーマンスなアーキテクチャの設計 | 24% |
第4分野 | コストを最適化したアーキテクチャの設計 | 20% |
AWS SAA試験合格のポイント
本項では、AWS未経験の僕がSAAに合格するまでに意識したことを簡単にご紹介します。
- サービス名と用途のイメージを掴む
- 可能な範囲で実際に使ってみる
- 問題集を繰り返し解く
1.サービス名と用途のイメージを掴む
未経験から学習を開始するにあたり何が一番不安だったかというと「各サービスの区別ができない」ということです。
「EC2」や「S3」など超有名サービスはなんとなく知ってはいるものの、その他のサービスは「何それ?」という状態。
そのため、まずは参考書や公式情報などを読んで、各サービスのイメージを掴む作業をしていました。
もちろんこの段階でサービスごとの「細部」までを理解する必要はなく、あくまでも「イメージ」が掴めればいいかなと思います。
2. 可能な範囲で実際に使ってみる
僕がAWSの気に入っているポイントとしては「比較的触りやすい」ということです。
例えば、会社で使っている高価な機器などはなかなか家で触るということができないので、自己学習のハードルも上がってしまいます。
しかし、AWSにおいては試験勉強用など簡単に触れる程度であれば月数十円~数百円程度に抑えながら学習できます。
テキストでは理解したつもりでいても、実際に触ってみると理解できていなかった部分に気付くこともできたりします。
そのため、可能な範囲で実際にAWSを使ってみることは、より理解を深めるために非常に有効です。
何より触った方が楽しいと思うので、積極的に触ってみることをおすすめします!
3. 問題集を繰り返し解く
AWSに限らずですが、試験勉強において最も重要とも言えるのが「問題を解く」ということです。
問題を解くという行為は、いわば「アウトプット」の一種です。
先ほどの「AWSを実際に使ってみる」と同様に、テキスト学習では理解できていなかった部分などに気付くことができます。
時には「全然理解できていなかった…」と絶望することもありますが、試験前に気付けたのですからラッキーです。
問題集を繰り返し解くことで、自分の得意 / 苦手な分野というのも明確化されていきます。
試験では満点を取る必要はなく、あくまでも合格ラインを越えればOKなので適宜見切りをつけて捨ててしまうのもテクニックです。
とはいえ、捨ててばかりで合格できるほど簡単な試験ではないので、できるだけ何回も問題を解いて理解を深めることが大切です。
また、問題集を選ぶにあたり大切なのは「問題のパターン数は多いほどいい」ということです。
受験勉強でも、1年分の過去問を解くだけよりも、5年分の過去問を解いた方が合格率が上がりますよね。
それと同じで、問題のパターン数が多い教材の方が合格に近付くことができます。
同じ問題だけを何回も解いて「覚えた気持ち」になって、本番で全く違う問題が出題されて絶望というのは避けたいところです。
そのためにも、数多くのパターンに触れておくことが大切です。
Web問題集のご紹介
本稿では、試験合格までの過程において不可欠となる「問題集」をご紹介いたします。
先述の通り、試験問題は定期的にアップデートされるため、書籍の場合だと誤って古いバージョンの問題集を購入してしまう恐れがあります。
そういった意味だと、オンラインで学習ができるWeb問題集は比較的アップデートされた問題への対応も早い傾向にあると感じます。
本記事では、数あるWeb問題集の中から株式会社zero to oneが提供する『AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト問題集 ~AWS認定試験実践トレーニング SAA編〜』をご紹介します。
コンテンツ名 | 主な特徴 |
---|---|
公式サイト | ・実際の試験と同じ問題数「65問」の模擬試験を6セット+αを受講可能 ・その他「セクション別小問集」や「トレーニングモード」で苦手克服をサポート |
本問題集の構成
まずは本問題集の構成についてご紹介します。
僕の第一印象は「独特だな!」でしたが、資格試験の合格までの道のり全体で考えると安心感が増す構成でもあると感じました。
本問題集は以下のような構成になっており、段階的に学習を進めていく形になっています。
- 機能説明
- チャレンジテスト(腕試し)
- 独学(コンテンツ外)
- 模擬試験
- セクション別小問集
- トレーニングモード
それぞれ内容を説明していきます。
1. 機能説明
本問題集を使い始めると、まずはじめに機能説明をしてくれます。
コンテンツの操作方法や各講座の受講の順序などについて説明があるので、スムーズに使うことができるようになっています。
また、本問題集では「1度以上不正解だった問題」「2度以上不正解だった問題」などを指定して問題を解く「復習機能」という機能もあり、自分が苦手な分野を集中的に学習することも可能になっています。
2. チャレンジテスト
一通りの機能について確認した後は全40問の「チャレンジテスト」に挑戦します。
本テストは本格的に学習を始める前の「腕試し」的な立ち位置です。
AWS未経験の状態でチャレンジした場合には、正直全然解けないのではないかと思います。
しかし、これはあくまでも「腕試し」なのでこの時点で解けなくても全く気にする必要はありません。
「SAAの試験はこういう感じなのか」とイメージを掴むような段階と捉えて問題ないかと思います。
実際の操作画面は以下のようになっており、問題の解説や参考情報なども確認することができる構成になっています。
3. 独学
次のステップは「独学」です。
先述の「機能説明」では、このステップを以下のように説明しています。
チャレンジテストを受講後に、お持ちのAWS認定資格の教材やAWS公式のトレーニングコース等で学習を進めてください。
その後、「Step2 模擬試験」の受講をおすすめいたします。
僕が本コンテンツを「独特だな」と感じたのはこの部分で、一度「コンテンツ外で頑張ってね」というステップを挟んでいるところです。
一見するとトータルサポートはしてくれないのかとも思えてしまうのですが、あくまでも問題集なのでそこまではカバーする必要はないのかなと。
僕自身もそうでしたが、未経験の状態から参考書での学習を始めた場合、参考書を読み終えた後に「これからどうしようか」となってしまうこともあります。
その点、参考書での学習が終えた後の「戻る場所」があるというのは、学習を進めていく上で安心できる要素になるかなと思います。
また、一つの教材で「インプット(参考書など)」と「アウトプット(問題集など)」をやった場合、知識や文章の言い回しに偏りが出てしまうこともあります。
そういう意味では、一度インプットとしてコンテンツ外で学習して、アウトプットとして本問題集に戻ってくるという構成は、学んだことが知識として定着しているかを確認する上で理にかなっているとも言えるかなと思います。
4. 模擬試験
次のステップは「模擬試験」です。
ここでは、実際の試験と同じ構成「問題数:65問 / 制限時間:130分」の問題が合計6セットと、「問題数:195問」の最終模擬試験が1セットの全7セットの問題を解くことができます。
かなりのボリュームがあるので、やり応えのある内容になっています。
また、簡単な問題の寄せ集めではなく、1問1問にそれなりの文章量があるので、SAA-C03の特徴のひとつであもある「長文問題」を解くための力を養うこともできるかと思います。
5. セッション別小問集
次のステップは「セクション別小問集」です。
ステップと書いていますが、こちらに関しては「模擬試験」と並行する形で利用しても全然問題ありません。
セクション別小問集では、下表にあるセクション毎に各数問ずつ問題が用意されており、ジャンルに特化して問題を解くことができます。
「模擬試験を解く時間はないけど、苦手部分をサクッと勉強したい」というような時にも便利なコンテンツになっています。
区分 | 問題数 |
---|---|
Cost Management | 7 |
Virtual Private Cloud(VPC) | 20 |
Simple Storage Service(S3) | 10 |
Amazon Elastic File System(EFS) | 5 |
API Gateway | 5 |
Amazon Elastic Container Service(ECS) | 5 |
AWS Lambda | 7 |
Amazon EBS | 4 |
STS,SNS,SQS | 4 |
RDS and DynamoDB | 6 |
ELB and Autoscaling | 5 |
Route 53 | 7 |
なお、上記情報は2023年10月時点のものです。
Web問題集なので、今後ジャンルの種類や各ジャンルの問題数は変わっていく可能性があるかなと思います。
6. トレーニングモード
最後は「トレーニングモード」になります。
ここでは、これまで解いてきた「チャレンジモード」「模擬試験」「セクション別小問集」の中から不正解だった問題などに絞って復習することができます。
トレーニングモードは、以下の2モードが用意されています。
- 全問題トレーニング
- 分野別トレーニング
どちらも苦手克服には非常に有効なコンテンツですが、特に「分野別トレーニング」は実際の試験の4分野に分かれており、苦手分野に特化して問題を解けるのでとても便利です。
できない問題をひたすらやるというのは正直心が折れそうになりますが、苦手を減らすことで確実に合格に近づけます。
おそらく全分野100%の自信で試験に臨める人はなかなか少ないと思います。
トレーニングモードは、試験直前などに苦手部分を「最終確認」する手段としても便利なコンテンツかなと思います。
本問題集の強み
本稿では、本問題集の強みをご紹介します。
本問題集は、AWSを含むクラウドに関する学習教材を数多く提供している「Whizlabs」のオンライン問題集を株式会社zero to oneが日本語化した教材となっています。
Whizlabsが提供するAWS認定資格の教材は、これまでグローバル企業を中心に30万人以上が受講しており、合格率も90%以上(Whizlabs調べ)と非常に信頼できる教材といえます。
ちなみに「日本語化した教材」とありましたが、勝手に日本語化されいるわけではありません。
Wizlabsとzero to oneはAWS教育パートナーとして昨年12月に正式に連携協定を締結(日本初)しているため、安心して使用できる教材となっています。
参考情報:zero to one、Whizlabsと連携してAWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのグローバルな民間IT資格取得を支援する教育プログラムを日本語で提供
本問題集の注意点
本稿では、本問題集をご利用いただく上での注意点をいくつかご紹介します。
1. 90日間の利用期限あり
まずは「利用期限」についてです。
本問題集は一度購入したら永久的に利用可能な教材ではなく「90日間」という利用期限があります。
期限があることで集中できるということもあるので一概にデメリットとも言えないのですが、利用期限で収まるように学習を進めていく必要があるかと思います。
ちなみに、有料(1,650円 / 30日)ではありますが利用期限は延長することも可能です。
「どうしても間に合わない」というような場合には延長もできるので安心です。
2. SAA試験の内容を網羅的に学習するコンテンツではない(あくまでも問題集)
本記事でも書きましたが、本問題集は一度コンテンツ外での「独学期間」が含まれています。
そのため「本問題集だけやっていれば他は何もやらなくていい」という訳ではないという点には注意が必要です。
ちなみに、ご参考までに僕は「徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書」というシリーズの教材やAWS公式ドキュメントなど使って基本的な知識を学習していました。
3. スマホ操作はやや不向き
最後に利用環境についての注意点です。
これは個人の感想ではありますが、個人的に本問題集はPC向けかなと思います。
例えば、問題を解いて次の問題の画面を遷移した際にスマホの場合画面が上部まで戻ってくれません。
そのため毎回上までスクロールする必要があり、正直それが少し手間に感じました。
この辺りの操作性については、今後改善されていくことを期待しましょう。
とはいえ、実際の試験はPCで受験することになるので、本番を想定するという意味でも本問題集はPCで受講することをおすすめします!
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回はAWS SAA試験対策として、zero to oneのWeb問題集をご紹介しました。
試験対策の方法はさまざまで、問題集も数多く存在しています。
学習を気持ち良く進めていくためには、使用する教材が自分に適していることが大切です。
今回ご紹介したzero to oneのWeb問題集に少しでも興味をお持ちいただけていれば、問題集選定の候補の1つとして是非検討してみてください!
本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではでは!